今しがた、とてもショックなニュースが飛び込んできました。
乗り鉄の私ももちろん幾度となくお世話になった名車です。
日本の高度経済成長を支え、国鉄時代からJRにかけて、昭和・平成の日本を元気にしてくれたものの一つだと思います。夜行列車は、「寝ている間に目的地につく」「列車の中で思いっきり寝る」という、もうワクテカなイベントですよ。
子どもの頃に、今は廃止された「紀伊」という寝台に乗ったのが、人生で最初と親から聞かされました。大人になってからも、ながらと並行して走る臨時夜行や、北斗星・サンライズ出雲に乗って、夜の旅を楽しんだものです。大半は「誰かと」行きましたが、北斗星・ながら・臨時夜行は一人で乗ったこともありました。(本当はもっとたくさんの寝台に乗ってみたかったのですが)

失恋とか、失恋とか、失恋とか。まあさまざまな気持ちを胸に乗った時だったので、もうめちゃめちゃ思い出が強いわけです。思えば14年も前の話でした。その日は忘れもしない、人生で初めての「一人映画」にいった夜のこと、思いつくままに切符を買い、荷物を詰め、とりあえず5日間くらい家をあけるといい、そのホテルも予約せずに乗り込みました。なんと無計画。若かったなぁ。

一言で言うと「自分探しの旅」。よくいったものですが、きっと胸にぽっかりあいた隙間を埋めるための旅だったと思います。

「一人旅、楽しくするのも悲しくするのも自分次第」と言い聞かせて、見知らぬ土地にひとりぼっちと言う時間を過ごしました。カニ屋のおっちゃん、海鮮丼屋のおばちゃん、見知らぬ観光客に、飲めもしないビールバーのマスターとその常連さんたち。今思えば、よく話したな〜。(基本的にその当時は人見知りでした)
いろんな人に会い、いろんな人に話し、いろんな価値観に触れてきました。その時に撮った写真は本当に宝物です。出会ってくれてありがとうと、また伝えにいきたいです。今度は北海道新幹線に乗って。
寝て起きたら、そこは非日常。
そんな幻想とワクワク感を演出してくれた夜行列車が、一つ、また一つと姿を消していくのはとても悲しいです。
とはいえ、時代の進化から、人のニーズも変化していったことの表れともいえます。
時代の変化を楽しむのもありですが、古き良きものが去っていくのは悲しみもあり。昔ながらのものも、大切にしていきたいものですね。
それでは今日はこの辺で。
ばばーい!